コラム
- 2016/01/04
- 院長コラム
「超高齢社会」における歯科医療の役割
日本は世界で最も早い速度で高齢化が進んでおり、現在、65歳以上の人口が全人口の21%を超える「超高齢社会」に突入しています。このスピードは、欧米の数倍の速さで進んでいますが、医療の進歩や生活環境の改善等、医療システムにより「平均寿命」は延び、世界でもトップクラスの水準となりましたが、「健康寿命」(健康で自立して生活できる寿命)が追い付いていない状況が生じています。
日本人の男女の平均寿命は、厚労省調べ(平成25年)では、男性80.21歳、女性86.61歳ですが、健康寿命は男性71.19歳、女性74.21歳と言われています。このことは、数字上では、この差の約10年間を寝たきり若しくはそれに近い状態、つまり要介護の状態で過ごすことを意味しています。多くの要介護の方々を支えていくことは、本人はもとより、その家族や社会全体の負担を意味し、これを解決していくことが日本の喫緊の課題となっています。
これに対し、我々の責務は、「健康寿命」を伸ばすこと、歯を失った方に対しては、入れ歯でしっかり噛めるようにすることと考えております。
つまり歯科医療は、”食べる””話す”等、「日々の生きる力を支えるせいかるの医療」であります。
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