コラム
- 2016/04/11
- 院長コラム
むし歯菌と脳出血の発症に関連あり。 口腔ケアが脳血管疾患の予防に繋がる。
全脳卒中の焼く20%を占め、症状が重篤となりやすい脳出血。
その主要な原因は、過度な塩分摂取、及び高血圧や糖尿病などの生活習慣病と言われている。
その一方で、近年の研究ではm口腔内の細菌が血管の中に侵入し、
脳や心臓など全身の血管の病気を引き起こすリスクが高くなるという報告も多数出てきている。
そんな中、国立循環器病研究センターの研究チームは、むし歯の原因菌として知られるミュータンス菌が、脳出血の発症にも関与している事を突き止めた。
脳卒中で同センターに入院した患者の唾液を摂取し、その中に含まれているミュータンス菌を培養。
cnm遺伝子保有株の有無や働きと、脳出血や脳MRI画像で見られる脳の変化との関係性を調査した。
その成果としてcnm遺伝子保有株が唾液中から検出された患者では、そうでない患者と比較して、脳出血を発症している割合が高く、
さらに脳のMRI画像で観察できる微小脳出血の後も多いことが明らかとなった。
生活習慣病は年齢の影響により硬くなった血管に対してミュータンス菌の障害を起こす事で脆弱になった血管が裂け、
脳出血の発症に至るのではないかとのことだ。
ミュータンス菌と脳出血との関係が明らかになったことで、
日頃の歯磨きや歯科治療が脳出血の予防になることはもちろん、
脳卒中の新たな予防、新療法の開発に繋がる可能性が出てきたということ。
脳血管脳神経内科と歯科、ますます医科歯科連携の重要性が高まっている。
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