インプラント周囲炎の原因となる細菌群集構造を解明

2017.06.12

複合細菌感染症としての病態は歯周炎と類似しているが、インプラント周囲炎の方が進行が速く治療が難しいです。
口腔内に存在する細菌は培養が難しいものが多く、多くの細菌種がその発症や進行に関わると推測され、
インプラント周囲炎の治療法が未だ確立されていないのが現状です。

研究グループは、インプラント周囲炎と歯周炎の両疾患に罹患した成人を対象に、
歯およびインプラント周囲からプラークを採取し、細菌 RNA を抽出しました。
その後、次世代シークエンサーを用いて得られた遺伝子情報を基に両疾患に関わる細菌種の同定とその細菌叢の持つ機能(機能遺伝子・病原遺伝子)を解析しました。

その結果、インプラント周囲炎を引き起こす細菌叢は、歯周炎のそれと比べ構成する細菌種やその比率、
活動性の高い細菌種が異なることが判明しました。
これが、歯周炎と同じ治療法を用いても奏効しない理由の一つであると考えられるといいます。

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