コラム
- 2017/09/19
- 院長コラム
健康寿命の延伸は生活習慣病の予防から
日本人の平均寿命は83歳(男性80.8歳、女性87.1歳、2015年)を超え、男性の4人に一人、女性の2人に一人は90歳まで生きられる社会となっています。
これに対して、健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」です。残念ながら両者の間には男性で約9年、女性で約12年の開きがあります。
この差を縮めて、出来るだけ長い間、健康に日常生活を送ることができることを個人も社会も求めています。
日本人の歯・口の健康は、この近く30年の間に大きく改善してきました。生涯にわたって何でも食べる事に苦労しないためには、歯を失わないことが大切です。8020運動(80歳で20本以上の歯を保つ)は、そのための国民運動として1989年にスタートしましたが、現在ではこの8020を達成している人は40パーセントを超え、運動開始時の6倍となっています。
歯の数が十分あれば、歯を失った人より生存率が高まります。日本人の平均寿命の延びに、歯・口の健康が改善してきたことが要因のひとつになっていることは否定できません。
さらに、この歯の数は、要介護状態に陥るかどうかにも関係しています。65歳以上対象とした追跡調査で、歯数が19歯以下の高齢者は、20歯以上に比べて要介護状態になるリスクが、1.2倍と報告されています。また、成人を対象とした追跡調査で、歯周病が進んでいる人は、メタボリックシンドロームの発症が、1.6倍高まることが知られています。
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