歯周病と体の、病気との関わり

2017.10.10

歯周病は歯の周りの歯肉、歯を支えている骨等の病気で細菌によって引き起こされる感染症です。
口の中に細菌が定着すると炎症が起こり、歯肉が赤く腫れたりします。歯垢1mgには約10億もの細菌があり、毒素を出しています。
近年歯周病菌が糖尿病、誤嚥性肺炎、早期低体重児出産、心疾患、骨粗鬆症等を引き起こす事が分かってきました。

 

【糖尿病】
血糖値を下げるインスリンが足りなくなり高血糖が続く疾患です。
この状態が続くと様々な合併症が起きやすくなり、歯周病は糖尿病の合併症と考えられています。糖尿病の人はそうでない人に比べて歯周病になるリスクが高かったり、歯周病の治療により歯肉の炎症が改善されると血糖値が改善されると言われています。

 

【誤嚥性肺炎】

食物等を誤って気管や肺に飲み込むことで発症する肺炎です。
肺や気管は、咳をすることで異物が入らないようにします。しかし高齢になるとこれらの機能が低下するため食べ物と一緒に口の中の細菌を飲み込み、むせたりすると細菌が気管から肺の中に入ることがあります。その結果免疫力の低下した高齢者では誤嚥性肺炎を引き起こします。

 

【早期低体重児出産】

妊婦で歯周病の人は、そうでない人に比べて低体重児出産や早産する確率が高いことが報告されています。
歯周病による炎症性物質がへその緒を通じて胎児に影響するため、早期低体重児出産の確立が高まると考えられています。

 

【心疾患】
食生活や運動、ストレス等の積み重ねが引き起こす生活習慣病の一つです。
歯周病の人は、心疾患を発症するリスクが高くなり、歯周病によって歯肉でつくられた炎症性物質が血流を介して心臓の血管に影響を及ぼすためと考えられています。

 

【骨粗鬆症】

全身的に骨が弱くなると、骨を支える歯周組織にも影響があると考えられています。
歯を支える骨が弱くなると歯周組織の破壊が進みやすくなるため、骨粗鬆症は歯周病を進行させる一因と考えられています。

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