コラム
- 2017/10/16
- 院長コラム
薬用歯みがきのフッ化物配合濃度の上限、1000ppmから1500ppmへ
歯科疾患実態調査によると、25年間、20~40代の成人1人あたりのむし歯の本数は減少している一方、むし歯を1本でも経験したことがある人の割合は依然として95パーセントを超えたまま推移している。
むし歯予防に最も有効な方法の一つとしてフッ素の活用がある。フッ素には、歯垢の細菌の活動を抑え酸が作られるのを抑制したり、溶けたエナメル質を修復する、歯質を強化するなど、むし歯を防ぐ様々な効果がある。
欧米では、歯みがきなどに配合するフッ素の配合濃度を国際基準である1500ppmを採用しているが、日本ではこれまで1000ppmが上限とされていた。そんな中、厚労省がフッ化物配合の薬用歯みがき類について、国際基準と同様、1500ppmを上限とした商品を医薬部外品として承認した。同時に日本歯磨工業会は会員向けに自主表示基準を作成。6歳未満の子供への使用を控える旨、6歳未満の子供の手の届かない所に保管する旨、フッ素濃度を直接容器等に記載するよう求めている。
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