マウス実験で咀嚼刺激の低下が記憶・学習機能を障害する事がわかった

2018.06.18

現代では加工食品などの柔らかい食品が普及したことにより、私たちの咀嚼回数はかなり減少してきている。成長期に咀嚼回数が少ないと顎の骨や咀嚼筋だけでなく脳の発達にも影響を与えることが知られてます。さらに、加齢に伴い歯を失うことで咀嚼機能が低下すると認知症のリスクも高まることもわかってきました。

 

そんな中、東京医科歯科大学大学院の研究グループは、神戸大学とマウスを使った研究で、成長期における咀嚼刺激の低下が記憶を司る海馬の神経細胞に変化をもたらし、記憶・学習機能障害を引き起こすことをつきとめました。

 

離乳期から成長期にかけてマウスに粉末飼料を与えて咀嚼刺激を低下させて解析。その結果、粉末飼料を与えたマウスは、通常の固形飼料を与えたマウスと比べて、顎顔面の骨や咀嚼筋の成長が抑制され、記憶・学習機能が著しく障害された。

 

そこで、記憶・学習機能を司る脳領域である海馬を解析したところ、それらのマウスでは神経活動が弱まり、神経細胞数が少なくなっていることが分かった。

 

これらより、記憶・学習機能や認知症の予防において咀嚼機能の維持や強化が有効であることがわかってきました。

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