コラム
- 2018/07/23
- 院長コラム
歯科に関する情報ソースにより、保健行動と歯周病の有病率に差
歯周病を予防するための歯科保健行動は、歯科に関する知識の程度によって差があることは分かっていたが、知識の情報源によって歯科促進行動に差があるのかについての研究はなされていなかった。岡山大学の研究グループが行った調査によると、歯科医院で歯科に関する知識を得ることが良い歯科保健行動を促すこと、さらに歯周病の有病率にも影響を与える可能性があることが判明した。
研究グループは、岡山大学の大学生2220人を対象に、歯科医院で歯科に関する知識を得ている人とそうでない人を比較。前者は後者に比べ、1.49倍デンタルフロスを使用する傾向にあること、2.92倍定期的に歯科受診をしている傾向にあった。さらに、デンタルフロスを使用していたり定期的に歯科受診をしている人は歯周病に罹患している割合が少ないという結果に。一方、学校もしくはテレビから歯科に関する知識を得ている人はそうでない人よりそれぞれ0.69倍、0.71倍定期的に歯科受診をしている傾向にあった。その中でも全回答の30~40%の学生が学校もしくはテレビから知識を得ていると回答しており、これらの情報源は良い保健行動を促すには効果的ではない可能性があるといえる。
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