間葉系幹細胞の投与で歯周病の進行を抑制

2018.11.19

間葉系幹細胞の移植により歯周組織が再生することはこれまでの様々な研究により明らかになってきている。歯周組織再生のために間葉系幹細胞を移植する場合、安全性の面からも歯周組織の炎症を抑えてからの施術が原則だった。

研究グループは歯肉溝に糸を巻いて歯周病に罹患させたマウスを用いて実験。糸を巻いた同日に、糸を巻いた歯の周囲の歯肉に注射針で間葉系幹細胞を投与すると、歯槽骨の破壊が有意に抑えられた。間葉系幹細胞はマウスの大腿骨から採取し数日間培養したものを、歯の近心の歯肉だけに投与。近心側の歯槽骨破壊は抑えられたが、遠心側の歯槽骨については投与しない場合と同様に破壊されたという。

今回の実験により、炎症部位に投与した細胞でも数日間にわたり生存できることが判明。今回は骨髄から採取した間葉系幹細胞を使用したが、歯髄や歯根膜など他の組織の間葉系幹細胞でも今後実験していくとのこと。

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