コラム
- 2015/12/03
- 院長コラム
「WHO」糖分摂取量を10%未練に抑えることを”強く勧告する”
WHO(世界保健機関)が砂糖などの糖類の1日当たり摂取量を総エネルギー摂取量の5%未満に抑えるのが望ましいとの新たな指数を正式に発表したことが話題となっている。
WHOでは肥満や生活習慣病を予防するため、脂肪、炭水化物、糖類などの1日の摂取量を示すガイドラインを制定している。これまで、単糖(ブドウ糖やフルクトース)や二糖(ショ糖や砂糖)に該当する遊離糖類の摂取目標を、1日に摂取する全カロリーのうち10%未満としていた。今回発表された新しいガイドラインでは、1日の糖分摂取量を10%未練に抑えることを「強く勧告する」とした上で、さらに可能であれば5%未満に抑えることで「より健康に良い効果が得られる」としている。
5%というと、一般的な成人のカロリーで計算すると1日当たり約25グラム、小さじ6杯分の砂糖に相当する。ソーダなどの砂糖入り飲料には、1缶当たり約40グラムの砂糖が含まれており、1本のジュースを飲むだけで25グラムを超えてしまうことに。また、ジュースだけでなく、市場に出回っている様々な食品にも多くの砂糖が含まれており、気をつけていなければ、5%をすぐにオーバーしてしまうのだ。
WHOの調査によると、1日10%以上の糖類を摂取することで、肥満やむし歯になる確率が飛躍的に上がるという。現実問題として、1日の摂取量を全カロリーの5%以内に抑えることは難しいとしても、むし歯予防のために、糖分の過剰摂取に注意していかなければならないだろう。
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